HBR-1000開発(29) 基板の解説
鉛バッテリの再生を謳う製品は数あれど、HBR-1000の機能・性能は最高クラスと自負している。
競合製品を大きく分類すると、固定的なパルスで動作するタイプと、CPUでインテリジェントに動作するタイプに大別できる。後者は一般に1万円以上の高額で売られている場合が多い。HBR-1000はもちろん後者であり、固定的パルスの製品群と同価格帯で販売している。
消費電流が少ないことを売りにしている製品が見られるが、それでさえ20mA程度であり、私からすればとても省電力と言えるレベルではないと思ってしまう。そもそもが、バッテリを復活させる装置がバッテリに負荷をかけてどうする!消費電流は少なければ少ないほど良いのは言うまでもない。だからといって、消費電流を少なくすればパルスが弱くなり、再生性能が落ちてしまっては意味がない。そこが難しいところ。
パルスの立上り、立下りの鋭さが鈍ることにより、熱として消費されることが消費電流が増える原因である。HBR-1000では、パルス生成回路を徹底的に最適化し立上り立下りをきわめて鋭く制御することに成功した結果、消費電流を抑えかつ発熱を抑制することが可能となった。
そんなHBR-1000の基板を紹介したい。
機能パート毎にブロックで示している。
電源部はバッテリからもらった電源を高効率でこの基板で利用する電源に変換する部分である。
保安回路はHBR-1000の電子回路を保護するための電流制限、逆電力保護などを担う部分である。
CPUは言わずと知れた全体を制御するプログラムが書き込まれたマイコンでありHBR-1000の頭脳である。プログラムをより高度化することで機能を追加することが可能である。現在搭載しているCPUはまだ余裕があるので、今後の拡張性も検討中である。
パルス生成部はHBR-1000の根幹をなすサルフェーションを除去する電気パルスを生成する部分であり、過去の実験や検証結果を盛り込んだノウハウの塊部分である。
LEDは動作やアラームの状態を表示する部分。
ブザーは音で状態を知らせる部分である。
競合製品には基板写真を紹介しているものもあるが、それらと一線を画すことはこの基板を見ていただければ一目瞭然だろう。それだけ、自信をもってお勧めする製品がHBR-1000である。