HBR-1000開発(10) テスト回路設計
先ずは、以前の回路を今回の仕様に合わせて設計変更する。前回設定した以下の仕様を反映させた(つもり)の回路を以下に示す。
- 上記回路の左から入力している電源を右のバッテリから取得すること
- バッテリの状態に応じてパルス幅、パルス周期を可変にすること
- パルス電圧、電流を監視し限界値を超えないように制御する事
- 超低消費電力のスリープモードに対応すること
先ず、電源を復活延命対象のバッテリから取得するようにした。バッテリの状態を把握し、パルスの電圧を監視し、パルス周期、パルス幅を可変できるようPICマイコンで制御するようにした。電源電圧が一定以下になったら、PICマイコンの電源をOFFするようにした。
これをベースとして実験を進めていこう。実験によって、実際にパルス電流やパルス電圧を測定しながら、インダクタやコンデンサの値を決定していく算段。そのため、先ずはオーバースペック気味だが大きめのスイッチング用NchMOSFETを載せてある。想像するに、パルス周期10kHzとして、デューティ比10%とすると、パルス幅は10μsであり、そこに10Aもの大電流を流すようなことはあり得ないため、せいぜい2~3A程度のパルス電流を流せる素子で大丈夫だろう。重要な部品は、パルス電流を貯めるインダクタとそこに電力を供給するコンデンサとスイッチ素子。これらの定格が最終的な部品のサイズやコストに大きく依存する。これらを中心に選定していくこととなる。