HBR-1000開発(18) 試作機実運用評価
バッテリ延命復活器の開発をレポートしてきたが、実際に使用できるレベルの試作機が無事に完成した。自宅で稼働中のオフグリッド直流電力システムの定置バッテリと自車のバッテリに設置して長期間の評価を行うこととした。
自分の作った機械を車に接続して、少々の不安はあるが、覚悟を決めてやるっきゃない。
設置後、特に変わったところは起こっていないので、今のところは大丈夫なのだろう。エンジンがかかっているときはダイナモが発電するので、端子間電圧は14V程度に上がり、バッテリは充電状態となる。その状態では20kHzでおおよそ50V/3~5A程度のパルスを発生させるため、回路に最も電流が流れることとなる。その状態が長時間続くことが延命復活器にとって過酷な動作となる。つまりは、車のエンジンを長時間かけ続けることで耐久試験をすることに等しい。
先日、横浜から姫路まで車で行く用事があり、片道7時間のドライブとなった。1日あけて帰りに8時間。さらに、往路は雨中の耐久試験となり、雨水が侵入しなことも併せて検証することができた。途中で火を噴かれたらたまらないのでサービスエリアで確認したところ、特に問題なく動作しているようでほっとした。筐体の温度は、定置型で利用しているときはほんのりと温かくなるのだが、高速走行による強制空冷によってよく冷やされ、温度上昇はほとんどないようだ。
無事にターボモード長時間動作にも耐えられることが確認されて一安心。
しばらく、設置して様子を見ようと思う。ただ、車を検査に出すときには取り外さないとならないので、それだけは忘れないようにせねば。
ある程度、実用レベルにあることが検証できたら、製品化に向けて検討を進めたいと思う。