HBR-1000開発(9) 2次試作仕様検討

2015年5月22日

太陽光発電を貯める鉛蓄電池の延命の目的で2年ほど前にサルフェーション除去装置を試作した。その際は、太陽光発電の電力で動作させる回路として設計した。しかし、それだと別電源がないと動作しない。バッテリを電源として別電源が無くても動作させられるタイプの方がより汎用性が高い。そこで、今回はそんなサルフェーション除去装置の開発に取組むこととした。

インターネットには多くの自作記事が紹介されている。それらは、結構ごついインダクタを利用しているため大きくなるし、かつ、部品コストも高くなる。実際に、それほどの部品が必要かという検証も含めて、今回は、コンパクトかつ低コストで実現することを目的とする。更に、最終的には、基板も起こし、多数を同品質で作れるようにしたいと思う。

今回の開発で基本とする機能をまとめると概ね以下のようになる。

  1. 上記回路の左から入力している電源を右のバッテリから取得すること
  2. バッテリの状態に応じてパルス幅、パルス周期を可変にすること
  3. パルス電圧、電流を監視し限界値を超えないように制御する事
  4. 超低消費電力のスリープモードに対応すること
  5. オーバースペックな部品選定はせず、適切なものの利用でコストを低減すること
  6. コンパクトな筐体に収めること(基板サイズは50mm×50mm以内を目指す)

結構高いハードルかもしれないが、市販のものにも無いようなインテリジェント性を持たせなければ、自作する意味も無かろうということで、あえてチャレンジャブルな目標を設定することとする。なお、うまく開発できた場合は、製品化の可能性も検証しようと思う。

<前回へ>                      <次回へ>